「ちょっと今から仕事やめてくる 」を読んで

やめるのは会社ですか?人生ですか?

「ちょっと今から仕事やめてくる」(北川恵海)の読後レビューです。海外ビジネスで苦(”楽”は当時なかったかな。)を共にした戦友と久しぶりに食事した際に話題になり、その日のうちに購入し、その日のうちに読み終わりました。

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが

題名と商品説明で、大筋ストーリは想像がつくし、実際想像した通りだった。にもかかわらず、共感とともに心に訴えてくる小説。

眠ってしまうと今日が終わる 。目覚めた時にはもう明日だ 。眠りたくない 。眠らなければ明日は来ない 。

実際、主人公の隆とまったく同じ状況だったことがある。朝になることが怖くて眠りにつけず、不眠症にもなった。サザエさん症候群にもなったし、仕事がうまくいかないのは、すべて自分の力量の問題と思っていたし、薬にも頼っていた。転職したばかりということもあり、会社を辞めて次を探すという選択肢はないと思っていた。

いまでこそ、自分の裁量でやりがいを感じて仕事をできているが、当時は本当に辛かった。

「我慢、忍耐、継続」が美徳となっている日本文化であるがゆえ、企業側は今なお、これらスローガンを利用して雇用者を縛ろうとするケースも多いのだと思う。もちろん、これらは美徳になりうるケースもあるが、one of themであり、個人の適正、価値観で判断すべきこと。短期間サイクルで多くのことをやって、成功(その定義はここでは書かないけど)している人もたくさんいるんだから。

当時の私、もしくはこの本の主人公のように思い悩んでいる方がいたら、是非読んでほしいと思う。会社を辞めることは「逃げ」ではなく、人生を楽しむための「攻め」になりうること。に気づかせてくれると思います。

辞めるべきは人生ではありません。

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